2008年06月14日
OpenSimサーバ構築記録その3(VMWareで動かす編)
● Grid mode 勉強の準備
Standalone modeやMySQL連携の設定は理解できたので、次はGrid modeなのですが、
OpenSimが1台だけでは、いまいち盛り上がりません。
そんな時に、とても役立つのが、Webサイト構築の自己学習などで、以前からお世話になっている、
VMWare Workstationの出番です。
● WindowsXPで、OpenSim4台を動かす
XP上に、ubuntuで仮想サーバ2台、Debian/Gnu Linuxで仮想サーバ2台を作り、
Standalone modeで、OpenSim1~4を立ててみました。
プライベートアドレスの仮想ネットワークでOpenSim4台と、XPがつながっています。
グリッドモードのUGAI(User, Grid, Asset, Inventory)サーバがPC1台で作れてしまいます。 ^^

● 実際は、テキストモードで。
最初の画像はGUIモードで見栄えよく見えますど、サーバ専用なのでGUIはメモリやCPUを浪費
するだけで、実は無駄。 次の画像のようにテキストモードで起動させれば十分です。

● リソースの消費状況
仮想OS4台に、それぞれ 「たった」256MB割り当ててます。
4台合わせても1GBメモリで動いてますので、UGAI+Simの5サーバが余裕で起動できます。
仮想OSがWindowsだったら、こうはいきません。
やっぱり、Linuxは軽くてエコなOSです。 ^^

● スナップショットは強い味方
仮想OSの現在の状態を、名前をつけてハードディスクに保存できる、VMWareのスナップショット。
OSの改版作業の前にスナップショットしておけば、ミスして起動しなくなっても
元に戻せるので安心して作業できます。
どれだけスナップショットのお世話になった事か。。^^;

VMWareには、フリーソフトの「VMWare Player」がありますが、やっぱりこちらが重宝します。
約190$の価格ですけど、持っていて損はしません。
VMWareは30日限定の評価版が配布されていますので
興味のある方はぜひ試してみてください。
https://www.vmware.com/tryvmware/login.php?eval=workstation-w
【資料3.1】 Debian/Gnu Linuxでの、OpenSimコンパイルエラー対処
Debian/Gnu Linux 4.0 (Etch)の安定版(Stable)で、配布されている「nant」は
バージョンが古く、OpenSimコンパイル時にエラーがでます。
リポジトリ定義ファイルを変更し、テスト版(unstable)の「nant」をインストールします。
「/etc/apt/sources.lst」
(安定版定義を無効にする)
# deb http://ftp.nara.wide.ad.jp/debian/ etch main
# deb-src http://ftp.nara.wide.ad.jp/debian/ etch main
(テスト版定義を作成する)
deb http://ftp.nara.wide.ad.jp/debian/ unstable main
deb-src http://ftp.nara.wide.ad.jp/debian/ unstable main
この設定で、apt-getコマンドで、nantやmono関連をインストールする。
【資料3.2】 ubuntu起動時の、GUIモード/テキストモードの切り替え
● gdm(グラフィカルディスプレイマネージャ)の起動シェルを削除する
root@opensim1:~# update-rc.d -f gdm remove
Removing any system startup links for /etc/init.d/gdm ...
/etc/rc0.d/K20gdm
/etc/rc1.d/K20gdm
/etc/rc2.d/S20gdm
/etc/rc3.d/S20gdm
/etc/rc4.d/S20gdm
/etc/rc5.d/S20gdm
/etc/rc6.d/K20gdm
● gdm を有効にする
root@opensim1:~# update-rc.d gdm defaults
Adding system startup for /etc/init.d/gdm ...
/etc/rc0.d/K20gdm -> ../init.d/gdm
/etc/rc1.d/K20gdm -> ../init.d/gdm
/etc/rc6.d/K20gdm -> ../init.d/gdm
/etc/rc2.d/S20gdm -> ../init.d/gdm
/etc/rc3.d/S20gdm -> ../init.d/gdm
/etc/rc4.d/S20gdm -> ../init.d/gdm
/etc/rc5.d/S20gdm -> ../init.d/gdm
【資料3.3】 インストーラのバグ? (keymap配列異常)
私のパソコンでは、英語キーボード(PC101)を利用しているので、ubuntuインストール時に
英語キーボードを選択しました。
なのに、ubuntuをGUIモードで起動したら、keymapが日本語に。 記号が打てない~ ><
X Window Systemの設定ファイルを確認したら、レイアウトは「US」なのに、モデルが
日本語キーボードになってる。。 ーー;
「/etc/X11/xorg.confファイル」
Section "InputDevice"
Identifier "Generic Keyboard"
Driver "kbd"
Option "XkbRules" "xorg"
Option "XkbModel" "jp106" <-- おかしい
Option "XkbLayout" "us" <-- あってる
EndSection
【修正後】
Option "XkbModel" "pc101"
【資料3.4】 VMWare Workstation 6 での、仮想マシン作成手順








※ NATモードにすると、XPがNAT(NAPT)変換するブロードバンドルータの役目になります。
※ Bridgedモードにすると、仮想OSにグローバルIPアドレスを割り当てて、直接外部に公開できます。






※ 仮想CDROMデバイスにISOイメージファイルを指定することで、CDROM装置に
インストールCDが挿入されているのと同じ意味になります。

※ これで、仮想マシンのできあがり。 CDROMにはubuntuのインストールディスクが
挿入されている状態です。

※ 電源ボタンを押すと、ISOイメージのCDROMから起動します。