● ずいぶん安定してきましたね〜 ^^
(2008年09月13日)Linux版影付きSLビューアコンパイル手順(1.21対応)
http://pastel.slmame.com/e364321.html
去年のLinux版に引き続き、MacOSX版で影付きビューアのコンパイルビルドを試してみました。
以前はまったく動かず記事にすらできませんでしたが、最近はなんとか影付きで動作するように
なってきたみたいです。
● とはいえ、他のOS版と比べたらまだまだ安定してませんが。。。。
私のMacでは、激しく視点を動かしたり、にぎやかな場所だと、時々ビューアがフリーズしちゃいます。
また、残念ながらビューアのSSでは影が映りませんでしたので、OSXのスクリーンショットです。。。
● コンパイル手順の解説ページ
英語ですけど、書いてある通りコマンドを実行するだけなので誰にでも出来ます。^^;
ちなみに日本語ページもありますが、けっこう古くて失敗します。
解説だけ一通り読めばいいでしょう。
Compiling the viewer (Mac OS X)
http://wiki.secondlife.com/wiki/Compiling_the_viewer_(Mac_OS_X)
完成品ビューアをダウンロードして動かすだけに物足りないと感じる方は、ぜひ一度。
● 必要なソフト(その1) CMakeの入手
OSX標準のmakeコマンドではなく、cmakeが必要です。
以下のサイトからダウンロードして、インストールします。
http://www.cmake.org/cmake/resources/software.html
cmake-2.6.4-Darwin-universal.dmg
インストール途中でコマンドのリンク先を尋ねてきます。
変更せずに「Install Command Line Links」を選択します。
● 必要なソフト(その2) MOD 3 Programmers API
Firelight Tech社のサウンド用開発API(バージョン3)を入手します。
http://www.fmod.org/index.php/download
fmodapi375mac.zip
● 必要なソフト(その3) Xcode 統合開発環境
Mac OSX Leopardに付属している、統合開発環境です。
iPhoneアプリまで作れて無料です。^^
● ビューアソースコードのダウンロードと準備
URLは、こちら。
Source downloads
http://wiki.secondlife.com/wiki/Source_downloads
RC1.23の最新版を入手しました。
ver RC-1.23.1
slviewer-artwork-viewer-1.23.1-r119104.zip
slviewer-darwin-libs-viewer-1.23.1-r119104.tar.gz
slviewer-src-viewer-1.23.1-r119104.tar.gz
作業用フォルダを作ってまとめておきます。
ここからは、ターミナル(コンソール)を開いて、コマンド入力になります。
ファイルを解凍すると、「linden」「fmodapi375mac」というディレクトリができます。
$ tar xvzf slviewer-darwin-libs-viewer-1.23.1-r119104.tar.gz
$ tar xvzf slviewer-src-viewer-1.23.1-r119104.tar.gz
$ unzip slviewer-artwork-viewer-1.23.1-r119104.zip
$ unzip fmodapi375mac.zip
● fmodapi375 のコピー
fmodapiのライブラリやインクルードファイルを、lindenディレクトリにコピーします。
ここは、解説サイトのとおり、ターミナルにコピペして実行すればOK。
(この部分はスクリプトにしておくと、今後便利です。)
$ mkdir -p linden/libraries/include/
$ mkdir -p linden/libraries/universal-darwin/lib_debug/
$ mkdir -p linden/libraries/universal-darwin/lib_release/
$ cd fmodapi375mac/
$ cp -p api/inc/*.h ../linden/libraries/include/
$ lipo -create api/lib/libfmod.a api/lib/libfmodx86.a -output ../linden/libraries/universal-darwin/lib_debug/libfmod.a
$ touch -r api/lib/libfmodx86.a ../linden/libraries/universal-darwin/lib_debug/libfmod.a
$ cd ..
$ cp -p linden/libraries/universal-darwin/lib_debug/libfmod.a linden/libraries/universal-darwin/lib_release/libfmod.a
● プレコンパイル準備(プロジェクトファイルの作成)
linden/indra/ 配下のdevelop.pyを実行して、Xcodeのプロジェクトファイルを作成します。
デバック情報は不要なので、リリースタイプを指定して実行しました。
$ cd linden/indra/
$ ./develop.py --help
$ ./develop.py -t Release configure
● Xcodeでコンパイルビルド
indra/build-darwin-i386配下に、Xcodeのプロジェクトファイルができます。
ダブルクリックすると、Xcodeが起動します。
デバッグ情報は不要なので、リリースタイプでビルドします。
500近いファイル数を処理しますので、お茶でも一杯どーぞ。
build-darwin-i386/newview/Release/ 配下に、ビューア実行ファイルができあがります。
あとは、デバッグコンソールで、RenderUseFBOとRenderDeferredを有効にすればいいです。
● いろいろなソースコードをコンパイルしてみる。
リンデンのサイトからはいろいろなソースコード(ブランチ:開発コード?)が入手できる
ので、新しもの好きの方は試してみるのもいいかも。
たとえば、ブランチ:レンダーパイプライン。
これは以前、シャドウドラフト(Shadow Draft)と呼ばれていたソースです。
Snapshot of internal branch render-pipeline
これをビルドすると、ハードウェア設定に、シャドウの設定メニューがあります。
でも、わたしのMacでは、シャドウは表示されませんでした。。。残念 ><;
リンデンさん、がんばってくださいね〜。